神戸と上海は共に19世紀に海外に開かれた港町で、その面影が強く残っています。
神戸の開港は1868年で、上海の開港は、20年以上早い1842年です。
旧居留地を歩いていると上海の旧イギリス租界のあたりにいるような錯覚になります。
2003年から上海に永く住んだ後、日本に帰国する際に、神戸の地を選んだ一つの理由がこの都市の類似性かもしれません。
上海は、バンド周辺の旧イギリス租界には、かつて多くの領事館や貿易商社などビジネスエリアとして栄え、西へ3−4キロほど入った旧フランス租界には多くの洋館が建ち並びます。
ビジネスエリアの旧居留地と洋館が並ぶ北野のような関係が見れます。
山の近くに住むのか、海の近くに住むのかというのは住む場所を選ぶ上で、一つの大きな選択肢でしたが、神戸は山と海がとても近く、この豊かな自然と都市の調和がとても魅力的です。
自然に立脚したデザイン活動を行う、ランドスケープデザイナーとして自然の恵まれた都市を拠点とするのは道理にかなっているかもしれません。
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