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  • Yoshinari Okawa

ベトナムホーチミン郊外の温泉リゾート


2017年夏よりコロナ禍が始まる2019年末までベトナム、ホーチミン市の郊外で温泉リゾートの設計を行ってきました。


自然の木々が残る広大な敷地の中に日帰り客向けの温泉施設、ビラ型のホテル、プールなどを設計し、2018年から順次エリアごとに竣工し、供用されてきました。

(既存の林を残した森の中の温泉エリア)


コロナの影響がなくなり、3年8ヶ月ぶりにホーチミンへ訪問し、現地を確認してきました。

今回は、2021年に工事、竣工した2期工事を見に行きました。これまで全く現場も確認できていないエリアです。


(VIPエリアの時間貸しプライベート温泉)


大型の温泉プールを主体とした1期と違い、2期工事はVIP用の時間貸し個室温泉やVIPの屋外温泉エリア、マッドスパ、薬草スパなどなど多様な温泉が楽しめるレジャー型温泉になります。



(VIPエリアのアプローチ)


竣工から2年程度たち、ベトナム南部の環境も相まって、植栽がとても立派に成長しております。

おかげで緑豊かなリゾートが実現しており、とても雰囲気の良い落ち着いた場所になっています。



トルコのパムッカレをイメージした棚田状の白い温泉。テラゾーの浴槽が綺麗です。

奥にはギリシャ風の室内温泉が見えます。

巨大な温泉用の設備室が敷地内を大きく占拠しますが、土盛りにより隠し、その地形を生かした段々の温泉を作っています。

熱帯の気候に合わせて、緑に囲まれた温泉としています。


ワビサビと命名された和風テイストの温泉エリア。

ディテール的にかなり変更されており、外国人が作った和風空間となっていますが、緑のおかげで違和感も緩和されています。



森の中には源泉のような打たせ湯もあります。

自然の中を探索して各種の温泉を堪能できます。



VIPエリア専用の屋外ハイドロスパ。こちらは上水を使ったスパプール。いろいろなマッサージ機能のある施設がプール内に点在しております。


心配していた2期工事も緑の成長のおかげで落ち着いたホスピタリティーのある空間になっていました。


2期工事以外にも1期工事のエリアも視察しました。

1機の大型温泉プール沿いに設置したパーゴラ。周辺の緑が3年でとても立派に成長して雰囲気の良い休憩スペースになっています。

手前に植えたプルメリアの木がとても良い感じです。


VIP用の裸で入る露天風呂。建築の屋上庭園にあります。

施主によるとやはり裸で入る習慣がないので、VIPエリアへお金を払って利用するお客さんは少ないとのことでした。



こちらはホテルエリアのカフェと屋外のテラス。

竣工時は既存樹木が剪定されて少し寂しい感じでしたが、3年経って無事に復元しています。



最後はビラ型ホテルのプライベートスパ。

それぞれに庭園がついており、プライベート露天風呂がついています。


ビンチャウという街は、ホーチミンの中心から車で2時間半かかりますが、ホーチミンの市民にとっての身近なリゾートとして長く使われていってほしいです。

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